光で遊ぶ。スマホでここまでできる時代。生きててよかったな。
Huawei P20 Proの写真機能を利用して、イルミネーションで遊んでみました。露出だの感度だの、難しいことを考えなくとも、一定レベル以上の仕上がりになるのがHuawei P20 Proの、ひいてはスマホ写真の良さです。時間を忘れて遊んでしまいました。
まずは、イルミネーションを普通に撮影してみます。こんな感じ。カラフルさは分かりますが、下地となるネットもはっきり見えるなど、写真としての色気はあまりないです。ただし記録としての正確さではこれも十分、ありです。
ちなみに、AIのシーン判断は「草木」でした。この暗がりの中でも、草木だと判断できることにちょっと驚いています。そして、「草木」の特徴としては、色(特に緑)の彩度が高く、コントラストが強くなることがあります。カラフルなイルミネーションの撮影では、それはどちらかといえばいい方向に働いているかと感じます。
続いて、同じ場所で、今度はピントをぼかした写真を撮ってみます。普通はスマホではピントをあえてぼかすというのは、そういう機能があらかじめ搭載されていないと難しいです。というか、ほとんど無理。ピントが迷ったところを撮影するくらいしか、できませんから。
そして、「そういう機能」が、Huawei P20 Proには、ありがたいことに搭載されています(他機種スマホのことはよく知らないので、最近はできるようになってきている可能性もありますが)。まず、モードを「プロ」にします。「AF」を選び、「MF」を選択。ピント合わせのバーが出てくるので、最大にぼける方へ、動かします。その状態でシャッターを切ったのが、下の写真です。
丸く、ぼけていますね。こういったボケには、レンズの絞り羽根の形が反映されます。筆者の持っているコンパクトデジカメは6枚羽根なので、同じような写真を撮ると、ぼけは六角形になります(羽根の数が多くなれば、ぼけは丸に近づきます)。スマホの場合は、おそらくですが絞りは入っていなくて、絞る必要があるときは、計算して画を作っていると思われます。それが例えば、先日載せたアパーチャ機能であったりする訳です。
ということで、絞りが入っていない可能性が高いので、丸いぼけになる、と。周辺の光源が楕円になっているのは、広角寄りのレンズであるため、多少なりとも歪みが出ているためでしょう。これはレンズの仕様上、ある程度は仕方のないことで、ライカだろうと歪みを完全になくすことはできないと思います。逆に、こういう歪みを変に計算で補正していないところに、個人的には好感を持ちます。
続いて、二度目の登場、「ライトペインティング」です。
「その他」モードの「ライトペインティング」、さらに「テールライトトレイル」を選びます。シャッターを開け、スマホを回します。シャッターを閉じて、できあがり。
ここまでの写真ができるまで、何回か条件を変えて撮り直しています。あまり光源が多すぎると、輪っかなんだか、なんなんだか、わからなくなるので、あえて画面の中で光源が少なくなるように、近寄ったりですとか。
「スマホを回す」具合も、大きく回したり、小さく回したり、何度か試しました。また、スマホを動かす早さも、早いと、この写真のように光源が「点々」になるので、何度も試しています(この写真は点々が面白かったので、採用です)。
これからクリスマスに向けて、街中はイルミネーションがどんどん多くなっていくと思います。光での遊び甲斐がある季節です。ただ単に撮影するだけでなく、一工夫することで自分も他人も楽しくなります。それが本当に気軽に、スマホだけでできる時代。いい時代になったものだと思います、本当に。年寄りみたいなことを言っていますが。実際年寄りだからしょうがないですね。笑。