Huawei P20 Proとの日々

スマートフォンHuawei P20 Proとの日々是好日。

被写界深度で花消える。アパーチャ効果の弱点見たり。

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ピンクと白のグラデーションが可愛らしいお花です。クレオメ(またの名を「風蝶草」「酔蝶花」とも)といいます。この花が好きで、日を違えて何度か撮影しました。ところがこの場所、バックがちょっとゴチャッとしています。バックをもっとボケさせたら、花が引き立つかな?と思い、今日は被写界深度を後から操作可能な写真ができる「アパーチャ」モードで撮影しました。

 

結論から先に言うと、アパーチャには苦手な被写体があるようです。この花がまさにそうで、まず上の写真の状態を覚えていてください。ぴんこぴんこと緑の筋が飛び出していますね、これは種なんですが、これが、後から被写界深度をいじるとどうなるか、です。

 

下の写真は、アパーチャで撮影したときのデフォルトの様子です。値で言うと「4」になります。緑のぴんこぴんこがボケて消えかかっているのが分かるでしょうか?

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さらに被写界深度を浅くします。「絞り」を開いて、下の写真は値が0.95、解放です。緑のぴんこぴんこが、不自然な消え方、ボケ方をしています。これでは、困りますね。

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振り返って、じゃあ最上段の写真は値がいくつかというと、16で、絞りきったところになります。ここまで絞って初めて、緑のぴんこぴんこがしっかり見えてくるのです。

 

ここから分かるのは、Huawei P20 Proは、おそらく被写界深度の操作を、被写体までの距離ではなく、写真の中のエッジを検出して計算しているのだろうなということです。つまり、こういった複雑かつ繊細なエッジは、被写体として苦手にしているということになろうかと思います。

 

写真を拡大するともっとはっきり見えてくるのですが、細かいところを見ていけばいくほど、アパーチャの限界が見えてきて悲しくなるので、この記事ではこれ以上は突き詰めません。

 

逆に、アパーチャが得意な被写体というのも存在するはずです。それはこれから探していきます。少なくとも「花撮り」な人にはアパーチャは不向きなのかな、今日はそんなことを考えています。ちょっと悲しくなりながら。

光る石を撮影、「花火」になっちゃった。ユーパーライト!

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実は、鉱物が好きです。今まで集めた鉱物標本に投じたお金のことを考えると、過去を振り返りたくありません。笑。最近はおとなしくなり(我慢しているとも言う)、鉱物に散財することも少なくなりました。

 

しかし最近、ある石を見初め、海外より入手しました。ユーパーライト(Yooperlite)という石です。日本では9月上旬に相次いでネットニュースの記事になり、話題になりました。普通に見ると、そのへんに転がっている石にしか見えませんが、紫外線(ブラックライト)を当てるとあら不思議、光りだします。上記写真の上と下がその状態の差です。

 

この写真、このブログに書くくらいですから、もちろんHuawei P20 Proで撮影したものです。写真の上半分は、窓から入る自然光のもとで、AIのシーン判断は「クローズアップ」でした。近寄りすぎて「被写体から離れてください」と表示が出ました。それに従いちょっと離れまして、上記のようなシャープかつ多少ボケ味もある写真に仕上がっています。

 

写真の下半分は、夜間に室内の明かりを消し、紫外線ライト1本だけ当てて撮影したものです。紫外線ライトに可視光成分があまりないので、暗いのですが、高感度が優れたHuawei P20 Proですから楽々と撮ってくれます。が、実は結構苦労しました。AIが、見慣れない被写体に、変なシーン判断を下すのです。

 

こちらとしては、写真の上半分と同じく、「クローズアップ」で撮りたいのです。しかし、AIが下す判断は、「フード(料理)」。なぜ?この石がゴマ塩のおにぎりみたいだから?いやいや…。続いてAIが下した判断は、「花火」。これはなんとなく分かるようにも思います。周りが暗いですし、その中でピンク色に光っていますし。しかし「花火」だと演色がとんでもなく派手です。こんな感じ。

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いくら紫外線で光る石と言えど、ここまですごい光り方はしていません。この写真は記録のために撮りましたけれども、実際には使えない写真です。通常、一眼レフなどで花火撮影をするときは、ピントは無限遠にします。Huawei P20 Proの「花火」モードもそうなのか、ちょっとピントも甘くなっているようにも思います。無限遠でしたら、本来クローズアップで撮りたい被写体ですから、そんなに近くてはしっかり撮れないですからね。

 

結局、「フード(料理)」「花火」に翻弄された挙げ句、AIを一時的に切って(シーン判断の横にある✕マークを押下するとAIを切ることができる)、やっとの思いで撮影したのが、一番上の写真の下半分、ということになります。AIのシーン判断を手動で適用できればいいな、と思った瞬間でした。

 

Huawei P20 ProのAIはかなり優秀ではありますけれども、それでも万能ではないな、と感じさせられた撮影でした。なんて言いつつも、今度はどんなシーン判断をAIは下すのか?実は楽しみにしながら撮っているんですけどもね。笑。

オリオンをなぞる、こんな深い夜。スマホ手持ちで星空撮影。

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今日の未明のことでした。パソコンデスクの前で寝落ちていたのですが、起き出し、窓の外を見たら、細い月がきれい。誘われるように外に出て、空を見上げたら、オリオン座と、冬の大三角形が南空に昇っていました。

 

そうなると撮りたくなるのが野性?です。Huawei P20 Proは、公式サイト(英語)によると、超高感度(最高ISOが102400)を積んでいるので、星空どんな感じに撮れるのか?興味を抱いた、というのもあります。

 

まずは、スマホを南空に適当に向けます。すると、あら驚いた。スマホの画面に、もう、星が見えています。以前、一眼レフ(PENTAX K5IIs)でも今回と同じような星空の撮影にトライしたことがありますが、液晶モニターに星は写ってくれず、フレーミングに大変苦労したのを思い出しました。なので、スマホでのフレーミングは楽々です。

 

続いてシャッター。Huawei P20 Proは手ブレに強いので、ある程度スローシャッターになっても大丈夫だろうとは思っていましたが、想像していたより早いシャッターを切りました。手持ちでもじゅうぶん行ける程度に。AIのシーン判断は動作しませんでした。

 

で、撮れた写真が上記です。これは撮って出し。こんなに夜空が明るく写るとは。超高解像度さまさま、です。拡大してみても、ノイズが目立ちません。正直、大変驚きました。こんなすごいポテンシャルがあるとは思っても見ませんでした。

 

ちなみにExif情報はこんな感じです。

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超高感度を限界まで使い切っていました。いやぁ…すごい。よくぞスマホの筐体にここまでの感度を詰め込んだものです。普通は一眼レフ高級機のスペックです。そしてライカレンズ。知らずにスペックのみ聞かされたら、まさかスマホとは思わないでしょう。

 

しかしここに、強力なライバルがいます。iPhone Xsです。Instagramで検索してみると、オリオン座をiPhone Xsで撮影した作例が複数見つかります。添えられた文面から推察するに、三脚などの機材は使っていない例が多いと思われます。そして、iPhone Xsの生み出す画は、「空」の部分がきちんと黒く「締まっている」。これは、Huawei P20 Proの撮って出しとは違います。こちらの画は、超高感度ゆえか、空が白っちゃけているのです。確かに高感度はすごいのですが、そこがどうも、もったいないなと思いました。

 

なので、Photoshop Expressを使って、ちょっとエフェクトをかけてみました。こんな感じです。

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だいぶ、「イメージとしての星空」に近くなってきたでしょうか?撮影地のあたりは街灯など街明かりもあり、星はそんなによく見えるところではないので、降るような星空とはいきません。ふと空を見上げた時にこれだけ見えれば、いいかな、と思います。

 

また条件のいい空の時に、いろいろ撮影を試してみたいですね。

ライトペインティングで遊ぶ。遊びの種は、アイデア次第!

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光の軌跡を留めて遊んでみました。これはHuawei P20 Proの写真機能のうち、「その他」モード内「ライトペインティング」を使っています。ライトペインティングはさらに4つのモードに分かれているのですが、そのうち「テールライトトレイル」を使いました。

 

車のライトを軌跡として写せるモードです。別に車のライトに限らず、夜間の光源ならなんでもかまわないと思います。写ります。奇をてらわず写すと、こんな感じの写真になります。

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真ん中に邪魔な柱がありますが、テスト撮影ということでご容赦を。道をまっすぐ走って来る、走り去る車のライトの軌跡が写ります。ひたすらまっすぐなので、あまり面白みはありませんね。なので、「車が動く」のを待つのではなく、自分が動いてみよう、と思って撮ったのが、これです。

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訳のわからない写真になってきました。多少面白みは出てきたかもと思います。次に試したのが、トップの写真です。実はあれはバスの中から撮影しました。バスの不規則な揺れに、街中の灯りがいい感じにギザギザと。

 

「テールライトトレイル」は、このように気軽にライトペインティングの写真が撮れますが、コツがあります。思ったより露光量は少なくてよいこと。長時間シャッターを開けていると、特に車のヘッドライトを写し込んでいる場合など、露光量が多すぎて真っ白になってしまったりします。

 

そして、シャッターボタンの反応は、正直ちょっと遅いです。ワンテンポとまではいかなくても、半テンポくらいは反応が遅れます。なので、信号が変わるから車が走り出す、なんて時は先読みしてシャッターを押し、これぐらいの露光量でいい、と思ったら早めにもう一度ボタンを押して止めます。それくらいでちょうどいい写真になります。

 

ちなみに「カシッ」とシャッター音が鳴るのは、撮影が終わった時(シャッターを閉じた時)となります。撮影を始める瞬間は無音です。

 

写真は一期一会ですが、特にライトペインティングは、「うまく写せるかどうか」で、より一期一会の度合いが上がっているように思います。

 

こういうのも一眼レフで撮影しようと思ったら、細かい設定がかなり大変なはず。スマホ撮影することにより、そういった設定を気にせず、ひたすら仕上がりに集中できるのは、いいことかな、と思っています。なにはともあれ、楽しいです。ぜひお試しを。

50代後半男性でも、お肌ツルン!ポートレートモード、強力。

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誰しも、撮られる時はきれいに撮られたいものと思います。プリクラ(古い?)などは典型でしたね。お肌がきれいになり、目も大きく写ったものです。Huawei P20 Proの「ポートレート」モードはそこはかとなくプリクラを思い出させます。

 

ポートレート」としてモードが独立している他、AIまかせで撮影していても人の撮影は自動的にポートレートと判断します。それで撮影したのが上の1枚です。この方。御年58歳。下村健一白鴎大学客員教授です。もう50代後半ですから、お肌の状態もそれなりに年齢を重ねておられます。それが、この写真を見ると、お肌ツルン、です。若干ピン甘なのも手伝って、実際の御本人よりかなり若い感じに写っています。

 

この日、他の方のお写真も撮影したのですが、その方たちもやはりお肌ツルンに。どうやらHuawei P20 Proのポートレート、自動的に美肌になってしまうようなのです。特に下村教授は美肌効果が大きかったため、今回、取り上げました。

 

美肌効果、お肌ツルン。写りを気にする向きにはいいかも知れませんね。筆者は個人的には自然に歳を重ねていきたいと思っているので、無理に若々しくしなくても、いいかなと思っています。シワやシミは苦労の結果でなく、笑顔の結果でありたいです。

 

下村教授ですが、実はとてもお世話になっている方なのです。動画を教えていただいております。そんな下村さんは、情報リテラシー教育を手掛けていらっしゃいます。このような著書もあります、興味ある方はぜひ。下村教授(だけに限らないのですが)に教えていただいている動画方面のことも、いずれ書きますね。

 

 

なお、このお写真を使うこと、この話題を書くことは、下村教授の許可をいただいております。

スローシャッターの街並み。写真の中の、動く時間。

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Huawei P20 Pro、こんな写真も撮れます。スローシャッターです。車を流して、街並みが際立つ?ような雰囲気で撮ってみています。もっと絵になる街並みのほうが写真としてはいいのですが、いろいろ試しているということで、ご容赦を。

 

この写真の撮り方は、「その他」モードの中にある「ライトペインティング」を使います。ライトペインティングには「テールライトトレイル」「グラフィティ」「スタートラック」「シルキーウォーター」の4つのモードがあり、そのうち「シルキーウォーター」を使います。

 

いずれもスローシャッターを切れるモードなのですが、写真のできあがりのチューニングがそれぞれ異なるのでしょう。いろいろ遊んでみると面白いです。

 

この写真は、2秒、シャッターを開いています。あまりシャッターを開きすぎると、露光量が多すぎたり、ブレがひどくなったりするので、これくらいでいいのではないかと。2秒ですが、頑張って手持ちで撮りました。三脚を使うともっとしっかり撮れるとは思いますが、街角で気軽に撮れるのがスマホ撮影の良さなので、三脚持ち歩くという選択肢は本末転倒な感じもします。

 

ただし、脇をがっつりしめて、自分が揺れないように、しっかり立つ必要はあります。Huawei P20 Proはかなり手ブレには強いですが、それでも限界がありますので。

 

なお、モードを「シルキーウォーター」にしているだけで、他は一切調整していません。それでもここまでの写真が撮れるのが、Huawei P20 Proの良さです。

 

今日はおまけ写真を1枚。この撮影をしている時に、偶然通りかかった、原付バイクを積んだトラックです。なんとも「ドナドナ」な雰囲気が物悲しく、思わずシャッターを切ってしまいました。

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ふわもこな花芽に見る、これが本当の?マクロ撮影なのかな。

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またマクロな話に戻ります。先日、Huawei P20 Proはどうもマクロ撮影に弱そうなので、マクロ撮影のようにしたかったら、ある程度距離を置いて撮り、それをトリミングする、という術を書いたところでした。

 

その後、また新たな発見がありましたので、記しておきます。

 

上の写真は、ネコヤナギ…ではなく、コブシという花樹の花芽です。毛のようなものにくるまれてフサフサ、ふわもこです。この毛足の感じを出すのに、いったい何枚のシャッターを切ったことか。

 

それまで「マクロ写真」でやっていたように、ある程度距離を置いて撮ると、被写体が小指の先サイズと小さいので、ディテールが出ません。撮影時に「プロ」モードに切り替え、マニュアルでピント合わせしてみても、うまく行かない。どうしようか。悩んだ末に、思い切って、これまでないくらいに近寄りました。

 

すると、ピントがシャキッとして、毛足のふわふわもうまく出ました。

 

つまり、「マクロ」撮影は、できなくはないんです。ピントや質感をしっかりさせたかったら、これ以上近づいたらくっつく!という感覚で、近付いてみる。すると、いい感じに写ります。

 

しかし当然、そこまで近付くと、被写体に大きさがある場合は、枠からはみ出てしまいますね。なので、そのあたりは、先に書いた「ある程度距離を置いてみる」ことと、使い分けていく必要がありそうです。

 

私としては、自分がイメージしていたマクロ撮影もちゃんとできる、ということが分かり、ほくほくしております。どんな距離感でもピントをシャキッと出してくれれば言うことないんですが、どうやらそのへんは癖がありそうなので、うまく付き合っていくしかなさそうですね。